興味ある乾湿風化(スレーキング)のアップありがとうございます。日南海岸でも多くのモルタル(セメント)吹付工があり、ひび割れや部分的脱落が見られます。現在、全国的にモルタル吹付工の劣化が進んでいるようです。
モルタル吹付工は、元々は、切り土面の浸食防止のために考えられた工法なので、モルタルの層厚は薄く、強度も考えられていません。このためアップされた写真のように、時間の経過によってモルタルの割れが起こります。
割れの原因としては、基本的には、外側からの力と内側から力が考えられますが、外側からの力に関しては、落石などの落下によるひび割れです。内側からの力に関しては、吹付工がある斜面全体の動きにより、吹付工にひび割れ発生が考えられます。
写真では吹付工の内側から泥岩の風化物が出てきていますが、泥岩の風化によって壊れたと言うよりも、吹付工が壊れた後、泥岩の風化物が出てきたと考えられます。