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藤井ゲスト
「柱状節理(columnar jointing)」の定義について、海外の地質学関連の2つの辞書が届きましたので抜粋します。
① Dictionary of Geology & Mineralogy (McGraw-Hill Dictionary
columnar jointing [GEOL]
Parallel, prismatic columns that are formed as a result of contraction during cooling in basaltic flow and other extrusive and intrusive rocks.Also known as columnar structure; prismatic jointing; prismatic structure.
② A Dictionary of Geology and Earth Sciences (Oxford Quick Reference) (pp.587-588).
columnar Applied to the habit or shape of a crystal that is rod-like,with parallel faces, giving it the appearance of a column.Rocks such as basalts and dolerites may cool and develop a polygonal system of joints, usually at right angles to the cooling surfaces of the igneous body; the joints are well exposed by weathering.This feature is known as columnar jointing.
以上のように、海外の事典においても下記の点が示されています。
・火山活動に関連して生成された岩石(地質体)に特徴的にみられる。
・冷却、収縮する過程で形成された柱状構造を形成する節理、または岩体をcolumnar jointingと呼ぶ。
したがって、砂岩などの堆積岩にみられる節理に対して柱状節理の用語を用いることは、対象や成因が異なるため、地質学的には不適切と考えます。いかがでしょうか?
(なお、先に紹介した特別な事例は、火成作用に伴い熱せられて溶融した砂岩が再結晶化、冷却、収縮する過程で形成されたものであり、柱状節理と呼ぶに値すると考えます。) -
藤井ゲスト
日本各地の柱状節理をダイナミックな写真で紹介してある写真集です。中古でしか残っていないようで、高価でしたが、これは見ごたえがあります。ぜひ(笑)!
柱状節理の幾何学模様が美しいです。また、柱に対して直角な割れ目や、中には柱に対して斜め方向に走る割れ目が確認できる柱状節理もあり、大変興味深いです。なお、柱状節理の定義については、引き続き調べていますが、海外の地質学の辞書や論文においても、火山岩や火砕流堆積物の冷却、収縮に関連付けて説明されており、そのような成因で形成されたものを特に「Columnar Joints(柱状節理)」と呼んでいるようです。(月末にあと2冊辞書が届きます。)
ただし、海外の事例に面白い柱状節理を発見しました。
それは、「堆積岩である砂岩」が一度、高温で溶解した後に、「再結晶化して柱状節理が形成」されている例です。(近傍に非常に高温の岩脈が貫入し溶解、再結晶したもの)この目で見てみたいです。
<検索> Columnar joints in the Patiño formation sandstones PDFがダウンロード出来ます。 -
タカタカゲスト
Columnar joints in the Patiño formation sandstones
上記のPDF紹介ありがとうございました。
世界にはなんとたくさんの柱状節理があることか!!!
30分ほど、柱状節理の写真を見ていました。
(^-^)
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